
いきなり難しい命題を掲げてしまいました。
最初に結論を言ってしまいますと、場合による、が本当のところです。
ただ、多くの場合(という「多く」が何なのか、という点が既に若干曖昧ではありますが)は、相続開始を見据えた生前贈与というものは、様々な面で課題が大きくなる可能性が高くなります。
それは、誤解を恐れずに言えば、相続開始は誰しも避けられない事象であることから、多くの観点で配慮されている場合があるということ、一方で贈与については、本人の自由な意思に基づくものなので、制度の本則に従った対応が求められるということ、が制度設計者の意図として感じられます。
とはいえ、物事とは、どちらを優先すべきという問題でもないように思っており、どちらかというと、どこを大切にしたいか(≒実現したいのか)という点が大切であると当職は思っております。
万人に一律に適用できて良かったなという制度は、あまりないように思えるところからも、まぁ、そういった方向性になるのでしょう。
ある案件を当事務所で対応させていただきました。
確かに、このケースであれば、そういった対応が望ましい、ということで、様々な点で考慮はいるとしても、今回は敢えて手続きのお手伝いをさせていただきました。
このように、当事務所では、どうするべきか、というお問い合わせについて、総合的な角度から、お伝えをしたうえで、最終的にご相談者様ご自身で決めていただく、というスタイルをとっております。
いたずらに、そういうことでしたら、直ぐに対応しますね、ということで、その後の影響等の説明を丁寧にすることなく、受任することは行っておりません。
もちろん、他所でも、実際には多角的な説明は実施しているのかもしれませんが、相談者様とはつまり一般の方なので、深く理解して判断することが難しいからこそ、専門家に意見を求める、ということだと思っておりますこと、それから、ご相談者様ご自身が話の道筋を順を追って後日でも記憶されているのかというと、そこも難しいという側面は少なからずあるとは思いますが、できるだけ、当事務所では、後日であっても、その判断についての振り返りがご自身でも可能となるように対応をさせていただいております。
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ありがとうございました。





