[2]遺言書を作成するということについて

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「遺言」といいますと、すぐに思い浮かぶのは”人の死”であろうと想像します。

現代社会では、一度限りの人生、どのように自分らしく生きるか・・・という観点での”生き方”については、様々なメディアにおいて、脚光を浴びているように思います。

一方で、人の死については、ややもすると避けられているという側面もあるのかなという気もします。

それは、人間の持つ喜びの感情、という方向性との対極にある事象だからなのかもしれない・・・とは感じたりもしています。

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健康で元気に自分の人生を謳歌したい、というのは、どなたでも期待することであろうと想像いたします。

病気に積極的になりたいという方はいないでしょうし、不自由で制限された人生に喜びを見出すというのは・・・こちらも、さすがに自虐的なニュアンスになりますよね。

さて、そうは言いましても、太古の昔より、人の死は避けられませんでした。

どのような権力者であっても、どのような呪術などを以てしても、人の死は避けられませんでした。

不老不死の薬など、実際にはありませんよね?!

また現在社会の最先端医学を用いたとしても、さすがに基本的には死を避けることはでないことでしょう。

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遺言書を作成する、ということは、この避けられない人の死、というものについて、あらかじめ備えておく、という一種の保険的な意味合いがあるのではないかと考えております。

皆様は、社会に出られて生命保険に加入したりしていませんか?

生命保険にも種類はあるのでしょうが、いわゆる死亡保障という保険契約については、一度は耳にされたこともあると思います。

むしろ、大切なご家族がいらっしゃる場合は、比較的、加入されている保険の契約種別なのかなとも思います。

その死亡保障って、つまり、あなたが亡くなった時に保険金が支払われますよということですよね?

それは、大切なご家族への贈り物なのではありませんか・・・?

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もちろん、あなたが亡くなって、遺された家族がいる・・・そんな状況になって欲しいとはだれも思わないと思います。

わたくしにも、幼稚園生の子がおりますので、まったくもって、そのような状況は考えたくはありません。

しかし一方で、その万が一の時に、遺された家族が金銭的に困るようなことが無いように、そのような保険に加入する・・・そういった動機、つまり家族への想いについて、ここで注目していただければ、と思います。

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遺言書を作成するということは、正に、それと同じことだと、わたくしは思います。

遺言書が相続に関して本来の効果を発揮するのは、遺言者が死亡した時点からとなりますが、それは上記の死亡保障と同じタイミングということですね。

そう考えると、遺言書を書く、ということも、一種の残された家族への想い、というようにとらえることができないでしょうか・・・。

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人の死を意識するという点を年齢世代別に注目しますと、確かに、年齢を重ねるほど、そのことを意識せざるを得ない状況になってくるとは思います。

70歳を過ぎたあたりから死亡率が10パーセントを超えてくるイメージです。

ですが、20歳代~40歳代であっても、ものすごくざっくりと言って0.1パーセント程度は統計上存在していることになります。

大変悲しいことではありますが、わたくしの周囲の方の話でも、こうした事例を伺うことは大変に稀、ということでもなさそうです・・・。

このようなことから、もしも死亡保障を想定されているのであれば、同じ確率でそれが効果を発揮する遺言書の作成についても、考えておいた方が良いのではないでしょうか、ということを申し上げたいと思います。

つまり、子育て中の世代でも、生命保険(死亡保障)に加入するのと同じ意味合いで、遺言書は書いておいた方が良いということになります。

その理由は次の記事をぜひご覧ください。

しかも、一度、遺言書を書いて保管しておけば、生命保険料の掛け金を支払うような、定期的な費用の発生はありません!!

次の記事「[3]遺言書はお年寄りだけが書くものですか?」をご覧ください。