事務所改造その他

行政書士を開業しようと思ったのは、行政書士試験に合格する前から思っていたことではありました。

わたしの場合は、もともと複業で始めることを想定していて、それならばコツコツと開業準備をしていけばいいのかな、ということで、約1年ちょっとかけて、自宅の一室を事務所として改造をしていったような形になります。

本当は、行政書士試験合格後に神奈川県行政書士会が主催する登録入会説明会に参加したかったのですが、たまたま別件と日程が重なっており、それであれば、神奈川県行政書士会のホームページ上で公開されている事務所設置指導基準に適合していくよう、少しずつ準備していけばいいのかな、という感じで作業を進めていきました。

一番最初に用意したのが、事務用机・椅子、それから事務所入来者控用具でした。

これらは比較的大きな机を一つ購入して、共用すればよいのかなと思いました。せっかくなの天板を可動式にしようと思って(座って仕事をするのは身体に負担がかかる行為なのだということらしく)、座って仕事をしたり、立って仕事をしたりできると、これもまた作業能率が変わるかもしれないと思いました。

この机に合わせて、椅子も、立った状態で少し浅めに腰を掛けることのできる丸椅子を手配しました。

長らく会社員をしていますと、本当にメンタルも会社に適合するようにセッティングされてきていたのかな、という気がしました。

こんな自前のオフィス家具を買って使うだけでも、なにかこう、自分で仕事に関する意思決定(選択)するという行為に新鮮味を覚えたり・・・(これらの準備と並行して、全世界的にある疫病が喧伝されるようになりましたので、在宅勤務がいきなりスタンダードになりましたので、結果的にそちらでも活用されることとなりました)、別にどちらの善し悪しを述べるつもりはありませんが、自分の人生を進むという観点においては、被雇用者であっても雇用側と意識的には常に対等でいるべきなのだな(当然遵守する点は遵守するわけですが、逆にこちらが依存する要素はあってはならない、という主旨です)、という気がしてなりません。

それ以外の物品については、その疫病による社会的情勢の変化を見極めてから・・・ということで、半年以上は様子見をすることとなりました。

その後、いよいよ開業までこぎつけようということで、書類保管庫(スチールラック)の手配、複合機の手配を進めていきました。複合機はSOHO向け小型の製品ではあるのですが、そうはいっても事務機器であり、一般的な家具のサイズを超える底面サイズとなっていましたので、狭小な部屋に設置するには専用サイズの棚を木工で自作して配置するべき、という結論に至り、作成してみました。

電源については、基本的に増設等は行っていないのですが、それでも接地極付コンセントぐらいには変更したいなということで、エアコンのコンセントに来ていた接地線を延長して、一般の電灯線コンセントを接地極付コメントに交換しました。第二種電気工事士免状はありますので、このあたりの変更工事は自分で行いました。

図書棚等は前に自作した木製本棚がありますので、こちらを利用することにしました。

書類作成装置であるパソコンですが、割と前の製品のWindowsPCですが、SSDに換装したところ結構使い勝手が良くなったので、これもそのまま使用することにしました。

HDDアクセスランプが点きまくって、起動までに数分はかかるような代物が、わずか10秒で起動するようになって、結構感動しました。バックアップ用に外付けHDDも購入しておきました。

本当の詳細なところは不勉強ではありますが、HDDの修復はある程度確立された技術ということですので、万一の際にも役立つようには思っています。SSDですと、結局、ICの中身を物理的に作用させてデータ復旧・・・というのが、ちょっとイメージできませんでしたので。

電話については、とうとうADSLから光回線に変えました。

これまでADSLは超格安プランに入っていたのですが、ADSLというぐらいなので上り速度が出ないというのもありましたし、事務所用に別回線を引くのであれば、それは結局光回線で追加番号を契約しても、それほど料金的に影響はないように思えたからです。

ただ、アナログ回線からの移設となりますので、もしも停電時とかになると、もうアナログ回線のように電話かけられるようにはならない、というのが差分でしょうか・・・。

光回線には電話番号に対して追加番号2つとダブルチャネルの申し込みをして、複合機への電話線引き回しと無線LAN環境の設備増強を行い、それから固定電話も設置しました。

でも実はONUという光回線の終端装置に接続可能なアナログ回線(RJ-11というモジュラージャック)は2つまでなんです・・・そうなると、自宅電話と事務所電話、それから事務所ファクスの3番号を2つのモジュラージャックで賄うこととなりますので、電話は親子電話にしてモデムダイヤルイン対応の電話で鳴り分けさせ、ファクスは専用で割り当てる、という方法にしてみました(細かい話で恐縮です)。

一点だけ、ONUに関する情報がネット検索で出てこなかったので、ここで追記しておきますと、2つのモジュラージャックからの発信時の発信者番号通知は、そもそも割り当てられている電話番号のうちから任意に選択が可能です。

ここの点は、ネット情報で詳しく載っていなかったので、どなたかのご参考になれば幸いです。

こういった比較的ゆっくりとしたペースではありましたが準備が一通り終わって、一応は事務所らしくなってきました。

あとは整理整頓を心がけて、お客様のご来訪をお待ちするような体制に整えていきたいと考えております。

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ありがとうございました。