ご自身で遺言書を書かれようとしている場合

各所で当事務所主催の相談会を行っており、そこで、何人もの方にお会いしております。

中には、大変聡明な方から、ご自身で遺言書を作成したいと言われることもございます。

当事務所としては、その相談会(殆どの場合は無料です)において、内容を拝見してコメントすることはしておりません。

ただ、相談会にお越しくださったのも何かのご縁ですから、その範囲内ではありますが、簡単なアドバイスはしております。

法律には一定の遺言書の様式が定められていますので、当然、どなたでも遺言書の作成は可能です。

もっとも、逆に言えば、そこを詳しく解説しているサイト等があるのかというと、寡聞にして、そこまでは知りません。

各ご家庭のご事情は様々であり(ある程度、定式化はできるかもしれませんが)、それから、何がベストな記述となるのかについては、ちょっと何とも形容できない(というか、この記事で率直に書くことは控える)といった状況かと思っています。

あと、万一、自分自身で万全を期して作成したつもりでも、プロ目線で足りているかどうかはわかりませんので(それは、そもそも文面を拝見していませんから、そこも含めて当職が知りようがない、ということなのですが)、あとは、実際に相続開始後に内容が足りていませんでした、みたいな話が出てきたとしても、それは、もう当事者間での話し合いということになろうかと思います。

もう少しだけ深掘りしておけば、そもそも相談会に来られるような場合とは、少々準備不足なのかもしれません。

どこかでもらった資料を手にしてくる方もいますが、所詮資料は概要が書いてあるだけですので、それだけで遺言書が書けるというのであれば、相談会に来る必要もないわけですし、それを見てもわかりませんといった方については、正直書いてしまいますと、市販本を一冊は購入して内容を熟読した方がいいのではないか、と、若干失礼ながらも感じてしまうところではあります。

それだけ、人生の重大な作業をされようとしているわけですから。

(別に当事務所にご依頼くださいね、とまでは申し上げていません、そこは自己判断の範疇だと考えております・・・。)

といったところで、内心は、あー、あの一文が入らないと、ちょっと完全ではないような・・・という気もしたりしていますが、まぁ、そこも含めて法律は平等に適用されるようなものですから、それはそれで、良いのかもしれません。

お問い合わせはこちら↓からお願いいたします。

ありがとうございました。