昨日、港南区と磯子区に行った際に、各地域にあるケアプラザに伺って、それぞれの区版のエンディングノートを頂いて参りました。
当職として、ははぁ、なるほどと思ったのは、港南区については港南区役所側の説明の通り、ケアプラザの窓口で一通りのエンディングノート作成と活用に関する説明があった後、そのエンディングノートが交付されました。
磯子区については、詳細はわかりませんが、ケアプラザの窓口で特段説明はなくエンディングノートを受領いたしました(磯子区ホームページ上では、港南区と同様「説明の上渡す」旨書いてあります)。
もちろん、どちらの方式が良いのかどうか、それは、当職がコメントするべきことではありませんので、ここでは、私が訪問した異なる区のケアプラザレベルでは、そういった差異が、その時は、ありましたよ、という程度の話とさせていただきます。
そういえば、金沢区の場合はどうなのでしょうか・・・金沢区の場合は、少なくとも先日は金沢区総合庁舎4階の資料ラックに普通に金沢区版エンディングノートが差し置かれておりますので、そういった意味では、特に説明を受けることなく手にすることができる状況ではあります。
もっとも、当職の場合は、金沢区役所の職員の方のご協力を得て、エンディングノートをいただいて、当事務所主催遺言書説明会において配布をさせていただいておりますので、そういった意味では実に有難いご縁だと思っております。
内容は、エンディングノートというぐらいですので、本質的に区毎に差異があるようなものではなさそうです。
ただ、ここで強調しておきたいのは、行政から配布されているエンディングノートの良い点としましては、やっぱりシンプルかつ簡潔、という気がしております。
このような言い方をしては語弊があるのかもしれませんが、装丁が良いとか、頁数が多い、記入箇所が多いというのは、見た目はいいのかもしれませんが、本当にご本人様が記入される際に、結果としてゴール(ほどほどにエンディングノートに記入が完了した状態ということで、ここでは定義をさせてください)にまでたどり着けないのでは・・・ということですと、ちょっと意味がないんじゃないのか・・・??という気にもなるわけです。
そして、当職も書店で見かけたことはありますが、市販本のエンディングノートですと、前記の装丁や頁数において、有料なのに、やけにみすぼらしいではないか的な批判を避けるかの如く、過剰な装丁と頁数(記入箇所や量)を設定しているのではないか・・・??と邪推しております。
わたくしは、以前より、エンドユーザへの商品やサービス提供に際して、一貫した思いがあるのですが、それは「自分が自費を投じて、その商品やサービス提供を受けたいのか、どうか(自分だったら、どうなのか?)」を一つの及第点とする、ということを哲学にしています。
エンディングノートの場合は、市販本製作者(著者)自身が使用するというよりは、もしかしたら、単なるご自身の思い込みで製作しているのではないのか?という点を、ここでは背景にして述べています。
つまり、製作者ご自身の年老いたご両親が満足して使えるかどうか、そして、そのご両親はいわゆる書くことが苦でないかとか、世の中の標準を見据えて企画しているのか・・・という点にも気になります。
もっとも、流通経路として、市販本の場合は書店に行く必要があるようには思いますので(もちろん通販でもいいのですが)、もともと読書に親しみのある層が入手希望される可能性があるように想定されますので(マーケティング的に)、そういった意味では、多少、記入箇所が多いというのも、そういった層に向けたカスタマイズとも言えるのかもしれません。
いずれにしましても、当職といたしましては、当事務所主催遺言書説明会において、各区で配布しているエンディングノートのご紹介だけに留まらず、遺言書作成時に根幹を成す財産目録(一覧)作成にも、これらのエンディングノートの活用が親和性の高いことをご説明したうえで、配布(金沢区限定)なり入手方法のご紹介なりをさせていただこうと思っております。
お問い合わせはこちら↓からお願いいたします。
ありがとうございました。