[2]音楽演奏に学歴(学校歴)って必須ですか?

わたしについて

現在、SMS等で誰でも動画投稿することにより、安価に世の中に自分を発信できる時代となりました。

本当に喜ばしい限りです。

例えば、ピアノ演奏で注目されている動画投稿者の方が、実は音楽大学を出ていません、ということを、どのようにとらえますでしょうか。

実際、フルートなど音楽大学出ていませんよ、という方が、プロとして演奏活動されているようですし・・・。

もっとも、例えは悪いかもしれませんが、これまでの社会的慣習といいますか、「一流大学を出て、一流企業に勤めれば、生涯生活は安泰!!」なんていう図式と似たような構図は、多少なりとも音楽業界特にクラシック音楽分野)にはあったと思いますので、要するに「○○芸術大学を頂点とした、音楽大学や音楽学部等の声楽科を出ていれば、音楽事務所も安心して仕事をオファーできるし、基本的な音楽的スキルはほぼ担保されているので、クラシックファン等からして、満足のいく興業となる蓋然性は高い」などという方程式めいたものがあったのかな?(もしくは、意図的に作られた?)という気はしております。

それもそのはず、声楽は単独(+ピアノ伴奏)という小構成でもステージは持てますが、オーケストラ音楽などの他編成楽器を前提とする音楽ともなりますと、プロ団体については、その楽団経営という要素が必須となるわけですから、それが学歴であれなんであれ、集客できる要素が無ければ経済的には成り立たない、というのは本当のところだと思います。

変な例えではありますが、人気漫画やゲームのキャラクターをあしらった特別な塗装をおこなった飛行機に搭乗して出かける旅・・・いったん搭乗してしまえば、グッズ類などの小物はともかく、その特別な飛行機の塗装を座席から見られるわけでもないのに、それを、旅行商品のキャッチコピーとして利用してでも、関心をそそりたいという旅行業界のマーケティング戦略・・・を、パンフレットに載せたいというレベルであっても、マーケティング観点からは十分な対応とされているものと想像しておりますぐらいなので・・・。

ただ、音楽分野の場合は、本当に音楽を志す方が進学するケースが多いとは思いますので、ぶっちゃけ本当に学歴だけ欲しい、という、一種のモラトリアムを楽しく過ごすかのような、そういった動機で進学される方は少ないのかなとは思います(が、本当に微妙にではありますが、学科によっては肩書欲しさという事例もないわけでもなさそうではありますね・・・)。

よって、上述の例示は、あくまで個々人の学生さんの心持についてアレコレ申し上げたいのではなく、学歴と経済的収入という観点について、それを巧みに利用している存在が前提とされていたからなのではないでしょうか・・・?というように文脈をとらえていただければと思います。

★[3]声楽業界に関する問題に続きます。

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