お待たせいたしました、ようやく、行政書士業務のうち、民亊法務と呼ばれる分野のひとつである、遺言書作成支援業務に関する特設サイトを開設することができました。
「遺言」や「遺言書」って聞くと、もう、なんだか、ちょっと喜ばしくないといいますか、あんまり聞きたくないなー、俺関係ねーしー、という感情が湧いてくると思います。
・・・はい、おそらく、それが、ごくごく一般的な反応だと思います。
わたしも、行政書士を始めるまでは、本当にそのように思っておりました。
ただ、「行政書士になるきっかけ」という記事も掲載いたしましたが、やはり自分の親の死、というのは、とても衝撃的なことであります。
・・・。
いえ、実を申し上げますと、わたくし一家の場合、わたくしと妻の間の子供(二男)を一人、わたしの両親よりも先に亡くしております・・・。
わたくしの妻が二男の死に際して当時書きしたためたブログ記事がございますので、ご興味がおありでしたら、ぜひお読みいただけますと幸いです。
さて・・・、そういった我が家とわたくしでございました。
・・・。
わたくしの実家は、よくある東京近郊の新興住宅地におけるサラリーマン一家のように、両親と子供だけ、という世帯でした。
よって、祖父母は別で暮らしておりましたので、正直申し上げて、いわゆる三世代家族同居といったような生活スタイルではありませんでした。
このため、三世代家族同居のスタイル(例えとして十分なのかはわかりかねますが、太平洋戦争を経ての、昔の日本では比較的多かったとされた家族スタイル)で育った方のように、あまり祖先への対応とか、人の死という関係については、わたくしが実家において過ごしてきた限りでは、ほとんど縁のなかったことでした。
このような背景もありまして、冒頭申し上げました通り、遺言や遺言書という単語に対する反応としては、「おそらく、それが、ごくごく一般的な反応だと思います」と書かせていただきました。
ところで、遺言書についてですが、行政書士の立場で考えてみた場合は、人生のフェーズにおいて、可能な限り作成されておくことをお勧めしたいとは思っています。
もちろん、縁起でもない・・・という観点で抵抗感を持たれてしまうことは承知しております。
ご不快な思いをさせてしまっていたら、大変申し訳ございません。
ここでわたくしが申しあげたいのは、遺言や遺言書とは、少なくとも法律上は、被相続人(=亡くなった方)から、相続人(遺された方々)への伝言のようなものだ、ということになります。
その伝言の効果についてですが、家族というものが、実は親の存在によって心理的に束ねられていた、ということを、おそらく実感されている方もいらっしゃるのではないかと思っています。
もちろん、扶養家族の間は、経済的にも援助を受けていることでしょう。
でも、社会人になって実家から独立して、ご自身の人生を歩み始めて以降、経済的に親から支援を受ける場面は少なくなるとはいえ(普通であれば、ありませんよね、定職に就きますからね)、例えば、盆暮れ等のタイミングで実家に帰省します、あるいは自分が結婚します、子供が生まれました・・・などなど、実家との交流がその後も節目節目で発生することもあると想像いたします。
そして、子供の頃は兄弟げんかした兄弟とも、一定の節目の時期で一緒に会うこともあるでしょう・・・お互いに一人前の大人ではあるのですが、どこか、子供の頃の記憶と共に。
そういった時に、どなたが視野に映っておられますか・・・?
そう、親御さんですよね。
兄弟同士で会うこともあるでしょうが、多くの場合は実家に集合して、親御さんと共に兄弟と顔を合わすこともあるでしょう。
その親御さんが、この世を去りました・・・となると、もう実家に帰省しても、久しぶりに郷里に戻ってきたあなたを出迎えて、あるいは、出発するあなたを見えなくなるまで見送ってくれる親御さんは、もういらっしゃらない、ということになるわけです。
そのような意味を込めて、わたくしは先ほど「実は親の存在によって心理的に束ねられていた」という旨、書かせていただきました。
こういった人生経験を経て、今、あなたがその番に来ているのかもしれません。
いえ、別に再度申し上げますが、決して、不吉な・・・、という主旨で申し上げたいのではありません。
特設サイトでは、もしも、あなたにお子様がいらっしゃる場合は、可能な限り、遺言書を作成しておくといいですよ、という点を特集させていただきました。
もしよろしければ、ご覧いただけますと幸いです。
そして、もし何か、当事務所でお手伝いさせていただく機会がございましたら、ご遠慮なくお申し付けください・・・。
ついつい、最後に余計な一言を書いてしまいます・・・ご不快でしたらすみません。
わたくしのイメージするところでは、士業とは、技術者と似た指向性がありまして、それゆえ、わたくしのような、元々は法学とは縁のなかった人間も、それほど違和感なく行政書士をさせていただいておりますが、とかく士業の作成する遺言・相続関係のサイトについて申し上げるならば、かなり法律論と申しますか、制度のご紹介を一通り書いている(だけ!)というサイトが散見されるように思っております。
決して、そのサイトの構成について、何かを申し上げるつもりはございません・・・。
ここでわたくしが申しあげたいのは、そういった記事をご覧になって、仮に何も知らない状態で、サイトに書いてある記事の内容が、本当によくわかりますか・・・?ということなんです。
そして、わたくしが他の事務所と異なる点があるとすれば、その法律上の手続きについて、何がメリットなのか、どこが大切なのかについて、一般の方の視点に立って、親切丁寧にご説明申し上げます、という点となるということを強調したく思っております。
わたくしは、街の法律家として、法務の専門家ではありますが、決して、法律の専門知識を押しつけるようなことはいたしません。
そこが、ごく一般的な行政書士(その他、いろいろと○○士と名の付く士業様がおられますが)とは異なるのかな、といったところでございます。
本投稿をお読みくださいまして、ありがとうございました。
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ありがとうございました。