わたくしが行政書士になったきっかけについて書かせていただきます。
当事務所ホームページに初めてお越しくださった皆様には、ぜひご一読いただけますと幸いです。
行政書士、という職種名(職業)があることは、以前から知っていました。
ただ、行政書士とは、いったい何を業務提供しているのか、詳しく知っている方は、そうは多くないように思います。
わたしの場合は、運転免許試験場近くに行政書士事務所が軒を連ねていて(当時は、和文タイプライターが現役で活躍していた時代でした)、1,000円程度の書類作成料金と写真代を支払い、運転免許申請書を作成していただいた記憶があります。
それから数十年経ち、ごく普通に会社員勤めをしつつ、家庭も持つ機会に恵まれ、ごくごく平凡とはいえど楽しく過ごしていたわけですが・・・、とうとう、わたしの父親が急速に症状が進行する大病により倒れ、それから数か月後に世を去ることとなってしまいました。
わたしの実家の場合は、学業優秀だった父が財産関係をすべて管理しておりましたので、その遺産相続をどうやって実行していくのか、初七日も来ないうちに、母と姉弟で現実のものとなってきたのです。
わたしたち姉弟は、実家よりある程度離れたところで暮らしておりましたため、実家には残された母が引き続き一人で住むこととなったのですが・・・、その母に、こういった相続に関する事務手続きの一切を担ってもらうには大変な状況でしたので、まずはどうしようか・・・、といったところで、ネットで相続手続きについて検索をしてみました。
すると、同じ市内の中心部にいくつかの行政書士事務所その他があって、そこで相続関係の業務として取り扱っています・・・、というサイトがヒットしました。
その中で、なんとなくだけれども、この行政書士の方にご相談をしてみようかな・・・ということで、まずは市役所に父関連の諸手続きを行った際に、この行政書士事務所に連絡をして、面談の予約をしていただくことができました。
実は、その行政書士の方は、ある著名な女性ミュージシャンと親戚関係にあるとのことでした・・・確かに、同じ苗字でした。
母と姉弟全員で市の中心部にある行政書士事務所に面談を行って、遺産分割協議書作成から遺産分割手続きまで受任いただくこととなりました。
金融機関その他、すべての手続きを終了するには数か月の期間を要することとなりました。
その間、行政書士の先生の奥様(補助者でしたが、行政書士試験には合格されているということでした)が書類の交換のために、何度も母のもとに通ってくださった・・・、というように聞いております。
これらの煩雑な手続きをお願いすることで、わたしたちは遺産分割手続きの進行状況を聞いているだけで済み、普段通りの生活を過ごすことができました。
そして数か月後、その行政書士の方から業務完了報告をしていただきました。
ようやく父からの相続関連のすべてが終わり、一息ついたかなといったところで・・・、本当に突然のことだったのですが・・・、母が急死してしまいました。
同じ年度中に、再度、この行政書士事務所にお世話になることになってしまいました。
ついでに言いますと、葬儀社も同じところにお願いをいたしました。
さすがに、余計な会話はいたしませんでしたが、前回お会いしたなという方から、何とも表現しがたい表情で目礼をいただいたことで、おそらく、葬儀社の方も、あぁ、つい何か月か前に依頼のあった家の2回目の葬儀なんだな・・・、ということを思い出されていたのではないかと思っています。
父の相続手続きの時にある程度財産整理の洗い出しや名義変更は終わっていましたので、もしかすると再度、この行政書士の先生にご依頼するほどでもなかった可能性もあります。
また、生前、父母から、財産は三人姉弟で等分割して、ということも言われていたのですが、わたくし的には、中立な立場の方に関係いただいた方が何かとよいのかなと感じましたので、再度、この行政書士の先生に受任していただきました。
行政書士の奥様も母の突然の死を非常に残念がられていた、という話を行政書士の先生から伺いました。
なんでも、母が亡くなる直前に、半月後ぐらいに個人的に一緒に食事でもしましょうね、という具体的なお約束もあったのだとか・・・。
広い実家に一人で住んでいた母の心境を想像しますと、数か月間、行政書士の奥様に何度も来訪いただいて、相当母は気を紛らわすことができたのではないかと・・・、これは、わたしの想像ではありますが・・・、奥様にも大変感謝しております。
さて、かなり立ち入った内容を書いてしまいました。
これまで、わたしは移動通信技術者(IT技術、通信技術)として、モノづくりに真正面から取り組むような仕事ばかりをしておりましたので、人の感情が大きく動いている状況での仕事を行う業種に触れたことが少なかったのですが、このような経験を通じて、行政書士業務について認識を新たにしたものでした。
できれば、このような分野での社会貢献というのもよいものだな・・・、という考えに至りました。
それから、行政書士資格とはどういったものなのか(試験範囲、難易度、勉強方法など)について興味を持ち、さっそく通信講座に申し込みをしてみました。
わたしは、もともと工学部出身ということもあり、法学の勉強となりますと、「『歌う行政書士』とは」で書いたフレーズではありませんが、法律概念の内容に「それって、ナンですか?」というところからスタートしてのことでしたけれども、どうにか数年かけて勉強し、行政書士試験に合格することができました。
民亊法務(相続、遺言、遺産分割など)に限った話ではありませんが、行政書士業務においては、行政書士サービスの提供者として十分な対応を行い、ご利用いただく皆様に喜んでいただける対応をして参りますので、よろしくお願いいたします。
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ありがとうございました。