コストと手間は相反かもしれませんね

遺言書作成について、最近、ご興味をお持ちの方が多くなってきているように感じます。

ただ、遺言書作成といっても、全部自分で勉強して作成するのであれば話は別ですが、仮にそうだとしても、簡単にいかない事情もあるかとは思います。

といいますのは、遺言書が有効になるのは相続開始後になりますので、遺言者本人が、遺言書自体の説明、置き場所の示唆、修正等の行為が一切出来ません、ということになるからです。

さて、遺言書は本当に自分で作成するのが良いのでしょうか。

「わたしは未だ聡明だ、だから遺言書作成については問題ない!!」

という感覚の方も、肌感覚としては相当割合お出でになっていて、それ自体は否定はいたしません。

行政等に対する自分自身の申請等の行為は、基本的に国民が等しく権原を有している権利の行使だとされていますので、もちろん、それはそれで正しいです。

しかし、上述の通り、遺言書だけは性格が他と異なっていて、何分、自分自身で成り行きを見届けられない、というのが最大の課題点となります。

まぁ、それでも、ご自身でされたければ、どうぞ、紙とボールペンは数百円のものなので、お好きになさってくださいませ・・・。

上記は、自筆証書遺言を念頭に置いた内容となりますが、遺言書を書く場合は、公正証書遺言にしておく方をお勧めいたします。

なぜなら、公正証書遺言(遺言公正証書の作成)をしておくと、基本的に、相続開始後の必要書類が最低限で済むためとなります。

それから、遺言執行に着手出来る期間も最短となります。

あとは、裁判等においても強い推定力が働くため、トラブル防止に大きく資することが期待されます。

他にもメリットは多いです。

こう言ってはアレですが、遺言公正証書作成には一定の費用が必要となります。

しかし、様々なメリットが、その費用対効果を生じると思われます。

もちろん、あくまで、この段落は当職の個人的な感想ではあるのですが、これまでに、幾つかの受任案件を通じて当職が考えていることとなります。

お問い合わせはこちら↓からお願いいたします。

ありがとうございました。