先日、行政書士という名称に、それなりに名称が似ているという事務所に依頼された方が、ややあって、当事務所にご依頼くださることがありました。
その前に依頼になった事務所が作成した書類も預かりましたが、当然、しっかりと作成されています。
・・・が、一点だけ、とても気になる書類の作成をされていました。
その気になった書類なのですが、専門家と言われる間では、それなりには知られている書式だったのですが、その書類の様式が、なんと、特定の行政庁向けの書類のスタイル、ということがありました。
これ、その行政庁向け以外の手続きの際に、こういった稀な書類を審査する方(当然、その行政庁ではない)にして、すんなり受け入れられるような書類なのだろうか・・・、案の定、電話で確認をしたところ、そういった書類は見たことが無くて・・・と申し訳なさそうにおっしゃっていましたよ。
そうなんです、その類似の専門家は、もしかすると、この申請だけお願いします!と頼まれて作成したのかも知れないし(なので、その申請先の行政庁で通用する書類様式にて作成をした)、もしかしたら、その行政庁以外にも手続きを頼まれていたのにも関わらず、なお、その特定の行政庁のみでは一般に知られている書式で書類を作成するという、ちょっと(おそらくこの手続きを含めて全般専門家です!と名乗っている名称者の一群であるにも関わらず・・・)本当にプロとしての意識は大丈夫ですか・・・?!と、当職が尋ねたくないような可能性も考えました。
本当のところは、もちろん、全くわかりません(調べようもないですしね)。
ただ、当職として(当事務所として)ここで申し上げたいのは、行政書士としての当職が常々意識をしているのは、あらゆる局面(当業者であれば容易に想定が付く展開をも含む)を想定した書類作成を心がける、ということでしょうか。
何を言っているのかというと、例えば、上述の「特定の行政庁向けの書類のスタイル」について言えば、その代替スタイルの書式は当然に広く知られており、むしろ、その方が一般的だったりするわけです。
(ちなみに、その行政庁でも書式を一般公開していますが・・・こう申し上げてはアレですが、本当に最低限の記載しかありません・・・まぁ、その行政庁に対する法律上の手続きは、それで済むのでしょうが、なにか、こう、初心者が作成した書類見本ですか・・・?というぐらいの出来映えなのかな、という印象を正直抱いております・・・。)
よって、わざわざ、その時点で「特定の行政庁向けの」書式を選択する理由があったんでしょうか・・・とは、さすがに思ったりしますね・・・。
しかも、これが法定相続人から、該当の書類の回収の難易度が高い場合にはなおさらとなり、行政書士として先ず一番先に考える事と言えば、その案件が当然にスタートからゴールまで安全に(スムーズに)且つできるだけ最短期間で(あるいは期限がある場合はそれに適合するように)対応しつつ、その先の状況も踏まえて、一番、合理的且つ通用度の高い方法を選択する・・・この一言に尽きます。
ここら辺が、例えばですが、一般の方がセルフで対応されるとか、法制度だけを学習した状態の試験合格者(例えば、行政書士試験に合格された方で行政書士登録をしていない、など)とは異なる、当職が本職としてのプロ対応としての相違点であり、ここに報酬をいただく理由があると考えている次第です。
例えて言うならば、行政書士とは、いわば、登山ガイドさんのような立場の者とでも言えるでしょう・・・出発点から到着点まで、登山道を安全に且つ希望する行程を踏まえつつ、とにかく安全に登山者を案内します(時に励ますなどして)、というイメージでしょうか。
もちろん、自分で十分下調べをして、動物的な勘を最大限発揮して、自らの力だけで登山~下山まで安全に置こうなことができる方も多いとは想像しています(わたしは登山は趣味ではありませんが)。
が、そこは、やはりプロの登山ガイドさんならではの経験値や判断能力に委ねると、ぐっとリスクは低下するのも一般的な期待値の範囲だとは思います。
・・・といったところで、なんだか行政書士なのか、当職なのか若干主旨がわからないような内容にはなっていまいましたが、申し上げるとすれば、特定行政庁向けに知られているような専門家であっても部妙な温度感の方はいそうです、ということ、行政書士(特に当職)の場合はゴールまで安全安心でガイドしつつ以降の点にもついても配意しています、といったあたりになりますでしょうか。
諸般の事情によって、あまり細かい点を記載するわけには参りませんので、非常にザックリとした内容に終始しておりますが、何かのご参考になれば幸いです。
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ありがとうございました。