わたくしの経歴などについて

率直に申し上げたいと思います・・・。

行政書士事務所を行うにあたり、率直にわたしの経歴等を申し上げることにより、もしかするとマイナスに作用する可能性もあるかもしれません(兼業行政書士だったのか・・・という点ですね)。

しかし、むしろプラスに作用する可能性もあるかと思いまして、以下に書かせていただこうと思います。

わたくしは、ある国立大学の工学部情報工学科を出て、それから、そのまま併設されている大学院工学研究科情報工学専攻(修士課程)を修了しています。

学部では情報工学から遺伝子工学に対する応用研究を行いました。

また大学院では人工知能モデルを人工衛星画像処理に応用する研究を行いました。

後者は、今で言えば、AIのディープラーニングの適用の初期研究のようイメージです。

それから社会人として、当時は、新卒入社後いきなり斜陽産業(泥船)ではないかと、会社の先輩からリアルに言われて驚いた(それは本当です)・・・、移動体通信会社に入社しました。

入社時は、研究開発部門の配属を希望していたのですが、もともと情報工学をやっていたような存在は、その他勢であって、移動体通信というのは電波技術を用いて通信網を構成しますので、実は社内での研究開発の対象となる花形の技術領域は電波工学だったんですね・・・。

通信網の有線部分は、通信工学科という系統の学科が当時は存在しておりましたので・・・。

それだからなのかはわかりませんが、最初に配属された部門は、採用面接時に述べた希望とは全く別の、なんと法人営業部門でして、営業推進部システム営業担当という名称の部門でした(ほどなくして法人営業部システム営業担当と名称が変わりました)。

法人営業部では、流行となる日を待ちわびていた移動体データ通信技術に関する製品販売を、技術面で営業担当者をバックアップするような役割を命ぜられました。

その当時は、この配属に大変に落胆した部分もあったのですが(なにせ研究開発部門で研究することを夢見ていたものですから・・・)、今にしてみれば実は結構稀有な経験をさせていただいたことに気がついており、そういった意味では現在の勤務先会社には大変感謝をしております。

技術屋として技術開発等ばかりを担当して一生を終えるぐらいの僥倖に恵まれれば話は別ですが・・・それに世界に名だたる偉大な発明や研究成果を残せたというのであれば、なおのこと・・・、今は必ずしもそういった時代ではないようですし(概ね、技術屋としての賞味期限が過ぎた頃には、結局営業系の部門に異動になってしまう、というネット記事を読んだことがあります・・・)、そうなりますと、特定の分野にだけは強いです、なんてことは、自分自身を人財として表現する際のセールストークにならないんじゃないかとさえ思ったりしています。

少なくとも自営業者目線にて考えれば、お客様に喜ばれて対価をいただけることで初めて成果(収入)となるわけですから、専門分野をどう収入に結び付く形で業務に活かすのかが大切なことなのかと思います。

(それは、技術屋とは分野が違っていても、「わたしは法律学科を出ています(でも法律以外は詳しくない・・・)」、「法律家なので・・・(なのでビジネスのことはちょっと・・・)」というマインドセットが、まぁ、ビジネス上はどうなんですかね・・・というのに似ていますよね。)

ただ、新入社員でそのまま会社に言われるとおりに営業部門で勤務するのは大変でしたので、機会ある毎に研究開発部門への異動希望は出し続けて・・・、数年後、念願かなって研究開発部門(開発部門)で仕事をすることができるようになりました。

皆様が日々ご利用になっている、日本の世の中の社会的基盤の重要な技術に関する開発業務(特許技術を含む)をさせていただけるようになりました。

発明者として特許庁から公開されている特許は複数あります。

発明者氏名にて検索いただくと、これらの特許(業務内容)がご覧になれます・・・。

プロジェクトXという名前のテレビ番組がありましたが、やや、それに似たようなぐらいの日本での黎明期の技術開発を担当する、という幸運に恵まれました。

それからは、商品の商用化に関すること、端末技術に関すること、提供サービスに関することなど、企画設計から実用化後のアフターフォローに至るまで、様々な経験をさせていただいております。

研究開発部門で10年以上勤務した後は、一時期、再び法人営業を担う部門にもおり、法人のお客様への直接応対業務もさせていただいておりました。

それゆえ、技術者ではありますが、製品等製造を担う会社様のような、本当に技術だけを目の前にして業務に取り組まれていたという技術者の方々よりは、よりエンドユーザ様に近い方面に立って仕事をしておりました・・・、というのが本当のところです。

法律的の分野となりますと、先の記事でも述べましたように、法学部の方であれば、そこで一般的に習得するであろう法律論や法律的知識については、行政書士試験を行うにあたり初めて勉強いたしました。

ただ、他の社会人経験豊富な行政書士の方々同様に、会社員を長く経験しておりますと、業務上の作業事項として法律的な解決を求められることもあるとは思っています。

わたくしの場合は、それは、パートナー会社様との業務委託契約やライセンス契約であるとかが一例となります。

その他にも、契約交渉では相手方企業様の法務部門や弁護士との折衝も行い、国税局や税務署との税務上の対応、それから上述のように知的財産権上のため弁理士との対応(上述の通り発明者として必要な対応)なども経験しました。

これらの経験値は、各士業毎の独占業務との関連がありますので、わたくしが行政書士として直接対応することはありませんが、何某かのプラスの経験値として行政書士としての業務対応をご提供するベースになると思っています。

それからもう一つ、少なくとも現時点におきましては、勤務先会社から許可を得て複業(副業・兼業)という形で行政書士を開業しております。

よって、勤務先会社との雇用条件に反しない範囲で行政書士業務を行う旨説明しておりますし、逆に行政書士会登録申請の際にも勤務先会社の社員として行政書士業務は行わない旨の誓約は行っています。

滅多に、これらの条件に該当するような行政書士業務のご依頼をいただくことはないとは存じますが、詳細条件のご説明時に実はこうでした・・・というお話をさせていただくよりも、前述の条件下で精一杯、行政書士業務を提供させていただきます、という旨あらかじめお伝えしておいた方がむしろ宜しいかと思いまして、本記事において公開をさせていただきます。

このような経歴となっておりますので、わたくしは、これまで技術者としても研鑽を積んできておりますが、これに加えて勤務先のコンプライアンス教育による高い順法精神もございますし、そして、お客様応対経験等といった観点でも様々な局面を乗り越えてきた経験もありますということで、そういった意味では行政書士として特色のある経歴だと自負しております。

どうぞ、ご安心いただいて、各種取り扱い業務をご用命いただければ幸いに存じます。

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ありがとうございました。