当事務所お薦めの相続税・相続関係書籍のご紹介

気を引き締めて業務ネタについて投稿いたします。

当事務所では、民亊法務関連(遺言書作成支援、遺産相続手続き支援など)についても、取り組ませていただいております。

いきなりの言い方で大変恐縮ではありますが(ゆえに、わたくしが士業者らしからぬ発言が多いと申しましょうか・・・)、上述の民亊法務分野につきましても、実は結構利権と申しましょうか、各士業者等の業務範囲(≒縄張り)が入り組んでおりまして、一般の方からされると、非常にわからいづらい業界構造をしているのかな・・・と思っているところでございます。

わたくしの自己紹介でも書きましたが、この行政書士業界にかかわるまでは、なんとなく弁護士と税理士がいて・・・ぐらいの認識しか、わたくしは正直申しますと抱いておりませんでした。

そして、ある人生にとっての一連の出来事・・・例えば、不動産を入手するとか、相続関係でしょうか・・・が発生すると、それこそ、いろいろな士業やら業者やらが入れ替わり登場して、ぶっちゃけ、汁を吸われるだけ吸われていくかのようなイベント・・・というようにも感じて仕方がありませんでした。

(関連する士業の皆様、お気を悪くされましたら、誠に申し訳ございません。)

おそらく、人生の若い段階で士業界に入られた方にしてみれば、その士業界の入り乱れているかのような構造は、ごくごく当たり前じゃん、みたいなように思われるかもしれませんが、先にサラリーマンとして住宅を購入した者からすれば、は?宅建士?(当時は主任者でしたね)、は?表示登記?(土地家屋調査士)、司法書士?登記簿ってなんですか?(大事だよっていうことぐらいはわかってましたが)、ぐらいの感覚で、当時は金沢文庫にあった銀行支店内の会議室で契約書類に立て続けに署名押印をした記憶があります。

まぁ・・・今にしてみれば構造上致し方ないとは思いますが・・・国民の権利を守るといいましょうか・・・なんと登場人物の多きことよ!でしょうか。

しかも、司法書士への報酬で何十万円の類を支払っているようですし・・・という感じでしたが、これも、いまにしてみれば、あぁ、そういう構造だったのか、ということで、まぁ、腑に落ちているところでございます。

どちらかというと、わたくしのこれまでながくいた技術の業界が、もっとシンプルな構造であったからなのかもしれません。

一方で、司法書士の方が自宅を購入される際、自分では登記ができない(登記をやってはいけないのではなく、不動産会社が選定した司法書士が不動産決済の場に来られるという意味です)のだけれど、報酬って結構高いよね、なんて話をされていたのを見た記憶もありますが、まぁ、そういうのも消費者目線で言えば、あながち間違っているという感じでもないのかな・・・?ぐらいには思ったりもします。

どうしても、人って、モノとして存在感があった方が、価値があるのかな?ぐらいには思いますよね。

それが権利を守るような、要するに安全と空気はタダ、ついでに人の知識労働についてもタダ、ぐらいの雰囲気の方向性だと、ちょっと評価されにくいのかもしれません。

まぁ、そういった状況も、今後のAI化とIT化で、また変わっていくものなのかな・・・、という気もいたします。

(以上、再掲となりますが、関連士業の方がお読みになって、何かお気を悪くされるようなことがありましたらお詫びいたします。)

話を元に戻しますと(というか、ここからが本題なのですが)、遺言書作成や相続手続きについても、まぁ、似たような状況にはなります。

不動産をお持ちの場合は司法書士が、相続税申告が必要な場合は税理士が、争いになれば弁護士が(その他、ちょっと特殊なケースも)、そうでなければ、わたくしのような行政書士もお目にかかる機会があろうかとは思います。

そして、ここからが、わたくしの思っているところなのですが、士業者はその士業界しか主に見えておりません・・・(と、言い切ってしまうと問題かもしれませんので、そういった傾向は強いとは思われます、としておきます)。

まぁ、これは世の中そういうものですね、例えば、一般論として流通業界の方が飲食業界に精通しているというのも違うでしょうし、医療従事者が農林水産業界に詳しいということもないでしょう。

ただ、士業界の場合は、お客様にしてみれば、人生における大きな出来事、ということになるのに、士業者視点でしか物が見えていない場合も多々ありそうだ・・・というのは、本当のようにも思います。

そこで、冒頭の写真の書籍のご紹介となります。

この本は、相続税を専門とされている著者の先生(税理士はたくさんいらっしゃいますが、相続税はもっぱら個人を相手にする業務領域のようでして、また、手掛ける件数も限られているところから、本当の専門家って、とても少ないそうですよ)が、業界事情だけでなく、お客様視点でできるだけ大事なポイントを、法律を生業とされていないような方々向けに書かれた本、という位置づけになっているそうです。

そして、わたしも拝読させていただきました。

ちなみに、この先生(税理士事務所)への相談料ですが、確か、1時間3万円だそうです!

(わたくしのような、泡沫行政書士事務所の相談料とは相当の開きがあります。)

本の内容ですが、非常にわたしは良書だなと思いました。

相続が発生する前に何を考慮しておく必要があるか・・・場合によっては、遺言書作成をしておいた方が良い場合などについて書かれており、また相続が発生した後の相続税に関する考え方など、それから相続税に本当に強い税理士の見分け方(ここは大変重要です!)、また、各士業者の立ち位置などについて、本当に、ぶっちゃけ話で書かれておられます。

この手の本(遺言書作成、相続手続きなど)は、ごく一般には、法律の解説書を少し平易な言葉に直しただけという印象が多く、要するに、決まっている制度が並べて書いてあるだけなんですね。

なので、どういった観点での検討が大事なんですよ、とか、そういった、その立場に立って書かれておらず、また、取扱件数や経験値の問題もあるのでしょうが、典型的な問題ケースという点についても、いわば概念的にしか書いていない(でも、実際そうなるなんて理論上の話なのでは?)という印象も抱いていしまうぐらいの内容が書いてある場合もあるように思っております。

皆様には、下記でリンクをご了解いたします(ちなみに、アフィリエイトなどは一切ついていません、ご安心ください)。

アマゾンですとこちら楽天ブックスですとこちらヨドバシカメラですとこちら、になります。

ただ、一点だけ申し上げておきたいのは、上記でご紹介した本が、本記事をご覧になった各皆様に対して漏れなく有用である、あるいは絶大な効果がありますよ、と申し上げているわけではないことには、悪しからずご了承くださいますよう、お願いいたします。

よく書評や講演会の評価として「(読んだり、聞いたりしたけれど)わたしの場合には当てはまらなかった」とか、要するに、即効性を期待されているような指向性のある思考をされるような場合は、ちょっと、そのご要望にマッチするのかどうかまでは当事務所としては何とも申し上げられません。

ここだけは、なにとぞ、ご理解をお願いいたします。

そして、もしも、何か上記書籍に限らず、遺言書作成、相続手続きにおいて、何かお困りの状況等ございましたら、ご遠慮なく当事務所までご相談をお願いできればと思います。

当事務所は、関連士業(例えば、弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士など)と強い連携体制を敷いておりますので、わたくし自身が行政書士として、かつコーディネーターとして、皆様のご期待に応えるようにお役に立てればと思っているところでございます。

どうもありがとうございました。

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ありがとうございました。