日本行政書士会連合会常住会長とのご挨拶

日本行政書士会連合会(日行連)の常住豊会長には、昨日、本当に稀有な機会をいただきまして、畏れながら、当職もご挨拶させていただきました、誠にありがとうございました。

今週、司法試験等各種法律系試験などで大変に有名な(あの!)伊藤塾様からのメルマガが配信されてきており、毎度ササっとは目を通すのですが、そこに「明日の行政書士講座」という講座について掲載がありました。

以前、大阪地検特捜部の検察官だった方がある事件により在野の方となられ、法曹の世界に復帰されているわけではないのですが、ネットニュース記事等に有料記事として投稿されており、実は、当職としては、まぁ、全く業務的に接点のない方ではあるのですけれども(こう申してはアレですが、本当に聡明な方なんだなと有料記事を拝見して思っております)、とはいえ、そのネット記事から読み取れる聡明さに非常に関心があったところ、姉妹版の「明日の法律家講座」に登壇されるということで、非常に行きたかったのですが・・・、所用で行けずじまいだった記憶があります。

といったこともあり、今回は記事を見て即申し込みを決めたのでした。

内容については、講演内容がYouTubeに動画がアップされておりますので、基本的には、そちらをご覧いただくことになると思っています。

(当事務所がサマリをアップする立ち位置にはありませんので。)

さて、当職の対応といたしましては、実は、講演中に休憩時間がございました。

その休憩時間に、常住会長に名刺交換をお願いしてお許しいただき、また、大変光栄なことに記念撮影と当事務所写真掲載についてご許可いただくことができました。

まぁ、普通の感覚だと名刺交換をしてお話しできればヨシなわけでしょうが(普通に会社であれば名刺交換で終わりですかね)、当職は行政書士とはいえ、昨年開業したての泡沫行政書士であることから、よもや日行連会長に次回お会いするようなことがあったとしても・・・それは無理なんじゃないか(常住会長の事務所訪問するというのは除いて)、ということから、ちょっとミーハーなのかもしれませんが(笑)、写真をお願いしたのでした。

行政書士になって思ったのは、行政書士間は基本的に対等であるということでした。

確かにそのとおりであり、強制加入団体であるとは言いながら、お互いに行政書士の看板の元自営業をやっているだけなので、どちらかが指揮命令系統のヒエラルキーに位置している、というわけではないという理解でおります。

もちろん、日行連や行政書士会としての指示はありますので、そういった意味では指令系統は存在はしますが、それは会社の指揮命令系統とは異なる思想によるというイメージになります。

まぁ、平たく言えば、会社で言うところの部長や課長になって何が偉いの?と勘違いしているのかと思わしき方とは、全然違いますよとでも言った方がいいのかもしれません。

もちろん、行政書士の中にも、ちょっと誤解しているというのか、そもそも語り口からして微妙な印象の方もおられるようではありますが・・・、まぁ、そこは所詮自営業者だから・・・という範疇で片づけられるようにも思ったりします。

それはともかく、常住会長は、ご講演後の他の方との名刺交換も一人一人丁寧に自然体で対応されておられましたし、さすが日行連会長に推挙されるだけの方なのだなという思いを新たにしました。

以前、神奈川県行政書士会の新人研修後の懇親会で、幹部の方々が常住会長のことを尊敬を以てお話されていたように感じていたのですが(もちろん、言葉は尊敬語になるのは当たり前ですが、言外に、人としての敬服や尊敬の感情があることを感じ取りましたよ、という意味です)、それもよく分かったようにように思いました。

さて、以下、ご講演でお話をされていた内容となります。

①お客様の話を聞くようにしよう

例えば許認可ですと、お客様にとっては未来志向の話(今後こういう事業をしたいので、この許認可が必要だ)ということだそうですので、そういった御客様の話をよく聞いて、それであれば、こういった許認可を取得する手もありますよ、みたいな対応ができるといいのではないか、ということでした。

②一緒に考えてあげる

あるお客様(イメージ的には中小企業の社長様)に商売に役立つお土産として情報を持参して(今度、こんな補助金が始まります、みたいな)、その反応として、その業界の話をいろいろと教えていただく、というのがいいのではないか。そうした営みの中で、社長様の懸念されている課題感に対して一緒になって考えるという姿勢が大切だよ、ということでした。

③顔見知りってのは大きいよ!

本当に都市型経営の行政書士事務所もあるけれど、地域密着型事務所経営をするのであれば、例えば、地域の組織などへの関わりを奉仕の精神で引き受けて対応する中で、その地域における評判が高まって、そうした善行の結果として受任に繋がっていくということもあるよ、ということでした。もちろん、先に売り上げ勘定があっては、それは見透かされるのでダメだよ、ということでした。

④事務所経営は地域のファンクラブを作るようなものだよ

例えば、いろいろな接点で社長様や地域の方に発信をしたりすることで、心配してくれているのだな、という印象を抱いてもらえるように対応する。そうしたことで、いろいろな相談が来るようになり、そうした相談に丁寧に対応をしていくことで、やがては行政書士へのファンクラブめいたものが形成されていくものなんだよ、ということでした。

⑤良いお客様のバックにはよきお客様が控えておられる

良いお客様の対人関係はよきお客様に囲まれているから、そういった方を通じて世界を広げていくこと、それから、地域の顔役の方というのは、そもそも、そういった方なので顔役になっている、つまり、そうした方からの口コミってのは、本当にスゴイものなんだよ、ということでした。

⑥戦略は変えないが戦術は変えない

柔軟に事務所経営をしていこう、ただし、自分の求める到達点や目標は変えることは無いよ、ということでした。

⑦情けは人の為ならず

国から行政書士という独占業務をいただいていることに感謝をして、利他の精神で地域貢献・社会貢献をした方がいいよ、ということでした。

※この点については、もともと経営者というものは、最終的には利他でないと生き残れないよ、という開業訓があることは知っていましたが、そうしたお話が、行政書士という法律職(いわゆる自尊心のやや高めな性向の集団)における事業訓において、話題として出るとは思いもよりませんでした。

⑧行政書士とは、行政と国民をつなぐ架け橋、法人私人間をつなぐ架け橋なんだ、という意識を持って

※これは、本当にその通りでした。説明をするまでもありません、行政書士法を再度勉強いたします。

・・・などなど、行政書士とは、本当にいろいろな局面での活躍が期待されている資格(職業)なのだな、ということを思いました。

当職も、行政書士試験合格より早いもので2年、そして、開業から約1年弱というこの時期に、今一度、行政書士になれた時の自分自身への決意を思い出して、これからの業務に精進しつつ邁進していきたいと思いました。

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ありがとうございました。